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[ソーダ・ビュート/ラマー]

イエローストーン川の支流であるラマー (Lamar)とソーダ・ビュート(Soda Butte)はイエローストーン国立公園の北東に位置する綺麗な川です。どちらも公園内を走る道路沿いに流れている川なのでアクセスも楽々。ウエストイエローストーンから車で1時間30分強のドライブはちょっと遠く感じますが窓の外を流れる公園の大自然やエルクやバッファロー等の野生動物を見ているうちに(特に公園の北東部は熊が多くいる所なので熊を見るチャンスも十分にあります)アッと言う間に到着するように感じられるでしょう。特に山岳部を抜けて、川が流れる開けた谷(通称パラダイス・ヴァレー)に入る時は思わず「絶景かな!」と嘆息が出る事でしょう。

この川にいるのは30cmから40cm級のイエローストーン・カットスロートとレインボー。
ベストシーズンは雪解け水が落ち着く(ラマーはみかけよりズ〜と長い川で上流に大きな山脈を持っているため公園内で一番最後に濁りが取れます)7月後半ごろから9月一杯までが御薦め。ハイシーズン時にはグリーン・ドレイク、ベイティス、ペールモーニングダンのいいハッチが日中にあり、いつ行ってもナイスサイズのカットスロートがライズしているドライフライ大好きなフライフィッシャーマンには答えられない川です。しかしラマーは減水時でもその上流で雨が降るとすぐに濁りが入り、2、3日釣りにならない時があるのでショップでのインフォーメーションは入手してから向かった方がいいでしょう。ソーダ・ビュートも上流の山岳部に雨が降ると簡単に濁りますが、ラマーよりは濁りが取れるのが早い感じがします。ラマーが濁っていてもソーダ・ビュートはクリアということはよくありますから。
そのかわりラマーがクリアの時の釣りはもうサイコ〜!と言わざるを得ません。ちょっと魚達がかわいそうと思うくらいに釣れてしまう事があります。と思えばラマーは「先週このポイントが良かったから」とまた同じポイントに行くと魚がそのポイントに全然居ない事がよくあります。なんだか魚が群れでいてそれがよく動く、ことがあるのもラマー特有でしょう。(そんな時はドライフライで叩きながらドンドン移動していきます。そのうちに必ず魚が固まっているポイントがありますから。そんなポイントを見つけたらシメシメ(笑)

減水時がハイシーズンのために増水時の濁流を想像しにくいのですが、増水時のパワー溢れる流れが川のベンドごとにアンダーカット・バンクを作り、それが鱒達に完璧なシェルターを提供しています。特にソーダ・ビュートは小さい流れですがそのアンダーカットバンクの深さには驚かされます。ちょっと対岸に引っかかってしまったフライを取ろうと川に入るとあっという間に胸までの深さ、ということもままあります。

ライズが無いときでもホッパーやクリケット、大きめのビートルをバンクのギリギリに流すとカットスロートがフワッとドライフライを見に上がって、ゆっくりとフライを食わえてくれます。ドライフライを見に来るだけでフッと川底に帰ってしまう魚もいますがそんな時はフライを変えてやって再度流すと律儀(?)にフライを見に来てくれる、そんな好奇心旺盛なところがカットスロートのかわいいところでもあります。上の写真のカットスロートはホッパーのパターンを3回くらい変えてやっと最後に食べてくれた40cm級のソーダ・ビュートのカットスロート。ホッパーでもメイフライでも1つのパターンだけでなく、コンパラダンやパラシュートタイプというように違うパターンをフライボックスに入れておくと釣果が変わってきますよ。

いつ行ってもカットスロートが川のどこかで無防備にライズをして待ってくれているソーダ・ビュート&ラマーには3番や4番の軽いロッドを携えて気楽にドライフライを投げて遊ぶことが出来る素晴らしい、オーモリ一押しでお薦めする川です。 一回その良さを知ってしまうと(ちょっと)遠いドライブも苦になることがなく、またすぐに行きたくなるフライフィッシャーマンのツボを知っている川とも言えるでしょう。
(それぞれの写真をクリックすると大きな画像になります)


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