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|スルー・クリーク|
フライフィッシングの「桃源郷」、トラウトが好きなフライフィッシャーマンなら一度は訪れるべきの、俗世間を離れた別天地がここスルー・クリークです。

トレイルヘッド(ハイキングの入り口)から約3キロ1時間のハイキングで第1メドウ(草地)、2時間で第2メドウ、3時間で第3メドウに到着。どのメドウも魚の数とサイズはほとんど一緒ですが、第2、第3はさすがにハイキングが長いだけあってプレッシャーも少なく、魚が第1メドウよりもすれていません。逆にプレッシャーが(そこそこ)かかっている第1メドウの魚達は、フライを見にくるけど食いつく寸前にクルッと反転してリフューズする時もあるので「通」好みと言えるかも?
運動がてら早いペースでハイキングしていけば第1メドウまでは約40分、帰りは30分です。
第3メドウまで日帰りで行くのは無理なのでキャンプの用意をして行きます。またこの地域はブラック、グリズリー熊の宝庫でもあるのでハイキング時は音を立てたり、キャンプの時は食料を離れた木に吊るす等の熊対策をお忘れずに。
ウエーダーを履いてのハイキングは大変なので、ウエーダーをバックパックに入れて川に着いてから着替えるか、ウエットウエーディングでそのままジャブジャブと川に入るかはお好みで。スルーは浅そうに見える所でも驚く程深い川なので(水がそれだけ綺麗なのです)川を渡りたいときにはウエーダー持参をお薦めします。

40km離れたアブサロッカ山脈に降り積もった雪解けが落ち着いた7月後半からがスルーの本シーズン。グリーンドレイク、ブラウンドレイク、ペールモーニングダン、ベイティスのメイフライのハッチに、ホッパーやアント、ビートルの昆虫達も魚達の重要なダイエットになっています。特に「モルモン・クリケット」と呼ばれる約8cmの巨大コオロギは彼らの大好物。タンパク質たっぷりのクリケットやホッパーを補食しているここのカットスロートは50cmオーバーの大物にも育ちます。

平均サイズは30−40cm、ネイティブのイエローストーン・カットスロートとレインボーがいます。

シーズンいついってもなにかしらのハッチがあってライズを見つける事が出来ますが、一見簡単そうに見えてもトラウト達はシビアにドリフトとフライをよく見極めます。ロングリーダー&テッペットで丁寧なドリフトと、フライをリフューズされたらこまめにフライをチェンジするのが釣果をあげるコツ。
しかし全部がぜんぶセレクティブかと思えばウエーディングしている真横でベイティスにライズが始まり、あっけなくファーストキャストで釣れたりして、、、カットスロートは本当に気まぐれな面白い性格の魚です。

綺麗な森林を抜けて広々としたメドウに出るとそこに透き通ったスルー・クリークが静かに流れています。ここは熊とムース等の野生動物とカットスロートしかいない世間から切り離された大自然。我々フライフィッシャーマンはそこを訪れる「ビジター」に過ぎないのです。

上り下りのあるハイキングでしかアクセス出来ないため誰でも手軽に釣れる、という所ではありません。しかし時間をかけてハイクしていく価値は、釣りの良さだけではなく、景色、環境、そして釣後の満足感と十二分にある貴重な素晴らしいフィールドと言えるでしょう。

補足:
ハイキングが大変な方でもご安心を。トレイルヘッドに行く途中に道路脇から簡単にアクセス出来るセクションもあります。ここでも上流のメドウとおなじようにいい釣りが出来ますが、当然プレッシャーも高いので気難しいカットスロートをマッチザハッチで狙う釣りになります。

(それぞれの写真をクリックすると大きな画像になります)


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