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|ギャラティン|

いきなり私事で恐縮ですがオーモリにとって思い込みが深い川がギャラティンです。
イエローストーン国立公園の北西を流れるこの川は真夏盛りでも水温10度前後をキープするマウンテンストリーム。渓谷あり、草原を縫うように流れるところあり、早瀬あり、プールあり、ベンドあり、アンダーカットバンクありのトラウトのために全てが揃っているナチュラル・ストリームです。

雪解けが落ち着く7月上旬からがシーズンイン。
7月中旬からペールモーニングダンのハッチを引き金にグリーンドレイクとカディス。7月後半にはホッパーやビートルのテレストリアル(昆虫)もアクティブになって40cm以上のレインボーやブラウンをライズさせます。8月の減水期になると日中のペールモーニングダン、そしてライズがなくてもテレストリアルのドライフライで一日中遊べ、9月には午後のベイティスに小さなライズを繰り返す魚を探します。

「思い込みが深い」理由はギャラティンに来るたびにトラウトフィッシングの原点を見るような思いをさせられた経験があるからです。

くるぶしほどの深さしか無いなんでもない早瀬に45cmのブラウンがいたり、ちょっとしたアンダーカットバンクに引っかかったフライを外そうと立ちこむと急に胸までの深さに驚いた途端に足下を大物がスッ〜と逃げたり、何のキャラクターもない流れに沢山の魚が詰まっていて入れ食いになったり、サイズ20番のベイティスをリフューズした魚が冗談で流したホッパーにあっさり出たり、フライフィッシングを長くやっているエキスパートがセレクティブな魚に頭を悩ましている直ぐ10m下流で今日フライフィッシングを始めたばかりのビギナーがワンキャスト・ワンフィッシュを繰り返したり、目の前3mのところで大きなグリーンドレイクにライズしているブラウンが取れなかったり、ポイントを移動している間に水面にたらしておいたエルクヘアーカディスにレインボーが食いついてきたり、ライズを待って座っているバンクから40cmのところでライズが始まったり、昨日はすごく良かったけど今日は全くダメだったり、ガイドとして初心者を教えた場所であるけど逆に初心者から教わった場所でもあり、釣りのうまい人からフライフィッシングを教わった川でもある、、、

結局のところ、釣りなんてフライを川に入れるまでなにもわからない、と言う事をよく教わった川がギャラティンなのです。(あぁ全然ギャラティンの説明になっていない、、、ギャラティンにはすべてがあるので逆に説明しにくいのです)

ボウズマンからウエストイエローストーンに上がって行く途中、横をズ〜と流れているこの川はそのアクセスの良さ、何が起きるかわからない意外性、だけどなにかしらドラマを提供してくれる、素晴らしいトラウトリバーです。フライフィッシングをまだ初めて間もないビギナーからマッチザハッチの釣りにもちょっと食傷ぎみで飽きてしまったエキスパートまで、誰でもみんな夏休み中の小学生、に戻れる楽しいすがすがしい川でもあります。

余談、
ちなみに映画「リバーズ
ランスルーイット River runs through it」は映画上ではモンタナ州ミズーラー郊外のブラックフット川が舞台になっていますが、実際の撮影はギャラティンで行われました。この映画に出てくる太った魚達はリビングストンの大牧場主(オーモリのスティールヘッド友達でもあります)の牧場内の池からギャラティンに運び入れました。
リバーズランスルーイットはロバート・レッドフォードが作った映画ですが、次に作ったHorse Whisperler(モンタナの風に吹かれて)に出てくる牧場も上記の牧場主の牧場で撮影が行われました。
撮影で多くの時間をリビングストン周辺で過ごしたレッドフォードからフライフィッシングの楽しみを教わったCNNテレビ局のオーナーでもあるテッド・ターナ−もリビングストン周辺を釣り、アームストロングだかデピューズスプリングクリーク(どっちかを忘れた)を3億で買おうとしてカウンターオファーで30億をだされたそうです。
(あぁ全然ギャラティンの説明になっていない、、)

(それぞれの写真をクリックすると大きな画像になります)


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