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[ファイアーホール]

イエローストーン国立公園のオールド・フェイスフル周辺には世界中にある間欠泉の1/5が集中しています。まさに「地球は生きている!」と感銘させられるオールド・フェイスフルから高く吹き出される水(この有名な間欠泉から噴き出される水は500年も前に降った雨水とか、、)がアッパー・ファイアーホールクリーク(スプリングクリーク)に流れ込み、他6つのの小さなクリークがビスケット・ベースンで合流したところからファイアーホールは始まります。

湧き水、間欠泉、山間の清水と純な水だけを集めて静かに流れるファイアーホールは清潔感溢れるライムストーン・スプリングクリークです。

ウエストイエローストーン周辺(ヘンリーズフォークも含む)で一番難しいテクニカルな川はおそらくファイアーホールなのではないか?と思わさせる事もしばしば。決して大河ではなくウエーディングも楽でライズもよく目につく、これは楽勝!と思いきやドラッグがかかりやすいマイクロカレントの流れ、水面は平らだけど川底は浅い所と深い所が入り交じっている複雑な地形(どこに魚がホールドしているのかわかりにくい)、混成ハッチが凄い等、典型的なスプリングクリークの難しい所+温泉/地熱も入り込んでポイントと季節によって水温が過激に変動するややこしい釣り場にもなりえます。 

平均30cm前後のブラウンとレインボーがいるファイアーホールですが40cmそして50cm級も見る事が出来ます。しかしここで40cm級を取る難しさと言ったら、シルバークリークやヘンリーズフォークの比では無いかも?
水深の浅いポイントでは魚に姿を見られれば即ゲームオーバー、と言う事がよくあります。静かに後ろからストーキングしてのアップストリームキャストは基本中の基本。アップストリームからダウンで狙おうとするだけで15cmのベイビートラウトのライズが止まる事もあります。オーモリが6Xを初めから使うのもこのファイアーホールくらいでしょう。

ライズを取ろうと夢中になってフト気がつくと対岸でも車ほどの大きさがあるバッファローがゆっくり草を食んでいます。ウエーディングして5mも移動すればくるぶしの深さしかない藻の中州から急に股下までの深さがあるジャリ場があり、スッ〜と45cmはあるレインボーが逃げて行きます。川の中にも温泉が出ているところがあるのでウエーディングしていると場所によって微妙に違う水温差をウエーダー越しに感じて、、、

7、8月は温泉からの水で水温が上がりすぎて(どうぞ水温20度以上の時はライズしていても魚をソッとしておきましょう)釣りになりませんが、5月終わりから6月一杯まで、9月初めから10月までのベイティスとペールモーニングダンのハッチには目を見張るものがあります。
リビングストン周辺のアームストロングやヘンリーズフォーク、シルバークリーク等のスプリングクリークでのマッチザハッチの釣りが好きな方は是非春と秋のファイアーホールに立つ事をお薦めします。

世界遺産のひとつでもあるイエローストーン国立公園の中を流れるファイアーホール、軽い硫黄のにおいがする川辺には沢山の温泉や間欠泉が湧き出て(川の横に吹き出している間欠泉をこれほどまでに間近に見れ、指を突っ込んで温度を試してみることができるのはフライフィッシャーマンの特権でもあります。一般観光スポットではそれほどまで近くに立ち寄る事も出来ません)その湧き出ている温泉のすぐ横でライズしている魚を見る事が出来る、こんなユニークな環境のトラウトリバーは世界のどこにもないでしょう。

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