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オンタイムのフィッシング・リポートは「ジミーの釣り日誌」をご覧下さい

[季節・川・ハッチ]

|6月前半|
山の上にはまだ雪がたっぷり残っていて、やっと遅い春の息吹を感じる季節。
5月の最終週にイエローストーン国立公園が解禁したばかり、公園内のファイアーホールのベイティスとペールモーニングダンのハッチがメインのマッチザハッチのドライフライがお薦め。ニンフ、イマージャー、ダン、スピナーのそれぞれのステージをキチッとセレクトして補食している超セレクティブな魚にいじめられます。スプリングクリークでのマッチザハッチの釣りが好きな方に一押し。
イエローストーン国立公園内のアッパー・マディソンでストーンフライのハッチが始まりサイズ4ー6番の大きなドライフライを流すと解禁直後とあって魚がよくフライにアタックしてくる時期。
アースクエイク湖の下流のマディソンは雪解けが終わり水が澄んで来て補食活動が活発になる時、春のベイティスやミッジにライズしている魚を探します。
ヘンリーズフォークのランチは6月15日まで禁漁ですが、その上流のボックスキャニオンのボートを使ったフロートトリップとランチの下流のアシュトン付近のベイティスのドライフライが好調です。

|6月後半|
短い春がアッ言う間に過ぎて夏がそこまで来ている雰囲気。
マディソンでのサーモンフライのハッチが下流から桜前線のように上流へと上がってくる頃、町の人々はサーモンフライがどこまであがってきているか?を季節の話題に出すほど。サイズ4ー6番の大きなドライフライに50cm級のレインボーやブラウンが勇猛にアタックしてくるのもこの時期。歩きでも十分楽しめますがエニス上流でのフロートトリップがお薦め。
6月15日に解禁したばかりのヘンリーズフォークのハリマンズ・ランチの目玉はグリーンドレイクとブラウンドレイクのハッチ。メイフライの中で一番大きいサイズのドレイク(サイズ10-12番)のハッチは魚たちにとって大切なシーズン初めのご馳走、それを見逃す訳はありません、まだすれていない魚がゆっくりとライズを繰り返すのが見れます。グリーンドレイクのドライフライの釣りは毎年リピーターが戻ってくるほど魅力的です。グリーンとブラウンドレイクのハッチにあたった人はヘンリーズフォークでのフライフィッシングに一生を捧げることでしょう(笑)
ファイアーホールのドライフライもこの時期がピーク。曇りの日にはベイティスとペールモーニングダンのスーパーハッチが期待出来ます。
どの川でもカディスのハッチが盛んになり、ドレイク、ペールモーニングダン、ベイティス、フラブとドライフライの釣りがピークを迎える時です。

|7月前半|
アメリカのサマー・バケーションも始まって夏到来、ドライフライシーズン、パラダイス。
ヘンリーズフォークのハリマンズ・ランチでフラブ、ペールモーニングダンのハッチが活発になり、川辺の花も綺麗に咲き乱れる素晴らしい時期。早朝にハッチするトライコのスピナーフォールも見逃せません。あまりにも水面を流れる虫の多さに混乱してしまってどのフライを結んだらいいか?ライズをしている魚を目の前に慌ててしまうのもこの季節。
マディソンのストーンフライもまだハッチしているので大きくて見やすいドライフライを流せばグワッとトラウトが反応します。またペールモーニングダンとイピーロアスのメイフライが出ていて魚達はもうそのハッチに夢中。川にいる魚がみんな一斉にライズしているかのような、狂ったようにヘッド&テール・ライズを繰り返すトラウトは一見の価値あり、名付けて「ドルフィン・ライズ」。フッキング後は、魚の強さ+流れの強さ=マディソンの底力、をロッドを支えて震える手が教えてくれます。
(この時期のマディソンは「リバージャーナル#2/マディソン DVD」に登場しています)
イエローストーン国立公園内はファイアーホールとギボンのカディスがいいイブニングがお薦めです。

|7月後半|
湿気の全く無いカラッとした夏真っ盛り。
イエローストーン国立公園のイエローストーン川が7月15日に解禁。この時期こそ伝説のネイティブ・イエローストーン・カットスロートを狙う、一番いい時期です。
ヘンリーズフォークのハリマンズ・ランチではペールモーニングダン、フラブ、カディス、トライコ、キャリベイティスといいハッチが同時に起きる季節。超セレクティブなトラウトが何にライズしているのか?水面上での冷静な観察力と正確なプリゼンテーションが試される神経戦の時。
マディソンではハッチやライズが無い時でもペールモーニングダンを丁寧にドリフトすれば魚のメモリーでドライフライに出てくれるドライが楽しいときです。また風が強いときや、川を歩いた時にバッタが目につけばホッパーのドライも忘れてはいけません。早朝とイブニングが面白い時期。
イエローストーン国立公園の東北部ではやっと雪溶けが落ち着いてシーズンがスタート。スルーやソーダ・ビュート、ラマーではグリーンドレイク、ブラウンドレイクにペールモーニングダン、そしてヘプトージニア、ベイティスが一斉にハッチ。ここぞとばかりフライにすれていないカットスロートが無邪気にドライフライをゆっくりとくわえてくれます。

|8月前半|
日中の町中はうだるような暑さだけど川に出るとウソのように清涼を感じる夏の季節、でも朝晩にはフリースが一枚必要。
ギャラティンでのドライフライが面白い季節。ペールモーニングダンとカディスのハッチまだシーズン遅れのグリーンドレイクが出るのと、ホッパー、アント、ビートル等のテレストリアル(昆虫)も大切な魚達のダイエット。
スルー、ソーダ・ビュート、ラマーも大きなホッパーやクリケットをバンク沿いに流せばカットスロートがポカーンと出てくるドライフライのハイシーズン。
日中は出がイマイチになってきたマディソンも夜7時以降のイブニングでよみがえります。7ー9時までのゴールデン・タイムのドライフライ。マディソンの魚の多さ、大きさ、パワーをロッドを握るしめる手の指に聞いてください。
ヘンリーズフォークでの午前中のトライコ・スピナーファールに合わせてガポガポとスピナーを飲み込んでいる魚・ガルパーも一見の価値あり。ライズしながら右に左に上流に下流にと広い川面をスピーディーに移動する魚に合わせてタイミングよくフライを投げ入れるのは釣りではなくまさにトラウト・ハンティング。

|8月後半|
長かった日もフト気がつくと短くなってきて、風に秋を感じる事もある季節。
魚も十分に太ってきてトルクがあるこの時期、ヘンリーズフォーク・ランチではトライコとベイティスがハッチしていて小さなドライフライで勝負をかけます。正午前後になんの前触れも無く急にフライングアントのスーパーハッチがあるのもこの時期。川の魚がすべてライズしているのでは?思わせるほどのライズの雨、ドラッグがかかっていても後追いして食いついてくるトラウトがいるほど、魚がアントに夢中になる狂乱は45分ほどで突然に終わってしまいます。
水が下がってくれたギャラティンではペールモーニングダンがお昼前に、お昼後はベイティスのハッチが見られます。ライズが始まれば仲間同士で横に広がってショートキャストで十分に釣れるドライフライが楽しいです。
水温が下がって来たアッパー・マディソン、ギボン、ファイアーホールではイブニングが活発になるころ。エルクやバッファロー等の野生動物に囲まれながら世界遺産でもある世界最古の国立公園でロッドを振るのは格別です。
マディソンでは曇りの午後にはベイティスのスーパーハッチ。日中にドライフライを楽しめる時期の復活です。
イエローストーン、スルー、ソーダ・ビュート、ラマーのカットスロートもすれて来て、フライを見にくるけど食べてくれない、状態に。神経を使うマッチザハッチの釣りが楽しめます。

|9月前半|
暑かった夏の日が一晩で冬になってしまうこともあるこの季節のメインのハッチは午後のベイティスです、どこの川もベイティスのドライ、イマージャー、ニンフがあれば大丈夫なほど。
ギャラティンの午後のベイティスのスーパーハッチも目を見張るものがありますが、やはりヘンリーズフォークでのそれが圧巻。広い川面一杯に細かい雪がふっているようにベイティスが出て来ます。ベイティスのダンにヘッド&テール・ライズを繰り返すレインボーに静かにストーキングそしてキャスト。あまりにも本物の虫が多すぎてどれが自分のフライだかわからないほど。
マディソンではライズが無くても
ベイティスのニンフをスポットに軽く沈めると夏の間にたっぷりと太ったレインボーやブラウンがヒット。
水温が下がってきて魚の活性が上がって来た公園内は一日通してベイティスとカディスのハッチがあり、ファイアーホールやギボンのこれ以上はないという自然環境の中でトラウト達とドライフライで遊べます。
秋晴れの青空が気持ちいい日には、世界で一番綺麗な川、との評判のスルーへハイキング、夏期にはあまり見る事が出来なかった熊やムースに出会えるチャンスも。

|9月後半|
町に雨が振ると周辺の山には雪が積もっている初冬、秋があっという間に走り抜ける季節。
主に午後だけにハッチしていたベイティスが午前中から出て来て、ベイティスとペールモーニングダンのドライだけで一日を楽しむ事が出来る時期。天気が悪ければ悪いほどベイティスとペールモーニングダンのハッチがあります、悪い天気を歓迎します。
スルー、ソーダ・ビュート、ラマーの テレストリアル(昆虫)大好きカットスロートも昆虫のシーズンからベイティスへターゲットを変えます。
夏はフライフィッシャーマンで賑わったマディソンもすっかり落ちつき、ベイティスを補食している見にくいライズをしている魚を見つける楽しみがあります。
ヘンリーズフォークのハリマンズ・ランチではエルクのビューグリング(オス・エルクの雄叫び)を聴きながらベイティスのノックアウト・ダンにライズしている50cmオーバーのレインボーにストーキング。
公園内のアッパー・マディソンに注目が集まるのもこの時期。ヘブゲン湖からたっぷり太った60cm前後の、7ー8番のスペイロッドでも狙える、大型ブラウンが産卵のために上がってくるのをインターセプトします。1−2Xテッペットが必需なストリーマーの釣りは大物ハンティングそのもの。


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